1.語彙一覧表の決定と受容語彙・発表語彙暗記法の研究
研究内容
 使用頻度の高い順に配列された「英語語彙表」を活用し、まず受容のための語彙、その後の発表のための語彙として学習させる。
研究方法
 使用頻度順(一番よく使われる単語が1番)の番号を付された単語一覧表(一般単語一覧表=GSL)と、専門的な単語がまとめられているアカデミック語彙一覧表(AWL)を配布し、各生徒には自分が知らない単語を一覧表から探し出し、指定された時期までに指定された枚数の英単語カードを作成させる。
 そのカードの裏面には、日本語の意味、発音記号、例文、連語、品詞などを書かせる。
 作成した単語カードは、最初にファイルの5つのポケットの内の一番手前に入れさせるが、そのカードを記憶した程度に応じて、1〜5のポケットに入れ替えさせる。完全に記憶した場合は一番後ろのポケット、覚えたつもりでも忘れた場合は若い番号(手前のポケット)に入れさせる。
 一枚のカードを記憶の程度に応じていろいろなポケットに入れ替えさせる、この作業を「手動コンピュータ方式」と呼び、生徒達がゲーム感覚で楽しみながら行える作業である。
評価方法
  1.  受容語彙サイズの評価には「語彙レベルテスト」(一年次の最初と三年次の最後)を実施
  2.  発表語彙サイズの評価には「発表語彙レベルテスト」(一年次の最初と三年次の最後)を実施
  3.  2000語語彙一覧表の学習が終われば、「2000語レベルテスト」を実施
  4.  アカデミック語彙一覧表の学習が終われば、「アカデミック語彙レベルテスト」を実施
  5.  記憶した単語がコミュニケーションにどれだけ役立つかを評価するには「英語コミュニケーション能力テスト」(ベネッセコーポレーション・各学年で2回実施)を利用。