5.語彙力をつけるための意欲増加法の研究
研究内容
 語彙力増強のための学習進捗状況を確認させたり、読書による語彙力アップを実感させることで、学習意欲の増加を図る。
研究方法
 本校が編成するプログラムは相互に関連している要素があるので語彙獲得の動機は高まる。生徒達は、語彙一覧表の進捗状況を把握し、多読を実施していくことで固有の動機を高めていく。努力を怠る生徒の成績を下げるということは最小限に止め、設定した目標を達成できなかったからといって罰を成績に反映することは極力抑えるようにする。
 このプログラムは、全ての生徒が単語、書物とその内容の選択を自主的に行い、学習スタイルとペースを極力各自に合わせるプログラムである。
 語彙の直接的な学習に関していえば、単語カードと多読プログラムはお互い役立つようになっている。その理由は、どちらにも同じような単語を使っており、視覚による認識力と各生徒の知識を活用させるようになっているからである。
 視覚による認識力が強まると、文脈を理解する能力が身につく。すると、それぞれの言葉に対する理解力が深まる。速読もできるようになり、テキストの総合的な理解力も向上する。
 より良い理解力を身につければ、生徒は自信を持つようになり、引いては語学学習の最も重要な要素である動機が高まる。
評価方法
 アンケート形式により、生徒達の語彙学習に対する動機の強さを測定する。アンケート調査では、生徒達の動機の強さ、直接・間接的な方法による語彙学習に対する意欲、自分で感じている語彙能力、及びこの語彙増加法に対して認識できる有効性に焦点を当てる。