大会詳細

第33回 関西高校模擬国連大会

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今年も無事に終了することができました。
みなさん、ありがとうございました。

第33回関西高校模擬国連大会は、京都外大西高等学校国際文化コース3年生が議長や秘書官、ブロック・リーダーなどを担い、6月21日から23日の日程で、国立京都国際会館において開催されました。10校から約220名の生徒が各国代表に扮して参加し、50カ国ずつに分けられた総会Aと総会Bのそれぞれにおいて、「The Global Water Crisis(世界的な水の危機)」という議題について主に英語で討議しました。

この度はコロナ禍を乗り越え、すべて対面式の会議形態に戻して実施することができました。1日目は各国がランダムに組み合わされたブロックごとに集まって、総会に提出するための決議案を作成しました。2日目の午前中は、総会会場において、各国が議題に関わる現状を訴えるためのポスターを製作し、互いにプレゼンテーションを行って理解を深めました。2日目の午後からは国連総会を模した対面式の会議形態を実施し、まずは各国のスピーチを行いました。総会は、AとBの2つの会議が設置され、討議が同時進行で行われました。各ブロックが作成した決議案に関するスピーチや政策提案、修正案の提案、討論そして最終的に修正案を採択するための投票が行われました。

特に、第2回総会では「Water Scarcity(水不足)」に焦点を絞って、水を人権問題として捉え、水不足や水の問題から生じるストレスの原因と、それらによって引き起こされる社会的影響を考察し、議論しました。第3回総会では「Water-related disasters(水災害)」をテーマとして、直接的、間接的にしろ、洪水や嵐が世界中に何らかの影響を与えることに焦点を当て、これらの災害に備えるために取られている(または取られるべき)措置や、インフラ・農業・生活などに対する被害を防止するための措置について議論しました。

ここまでは各学校で事前に調べたことを中心に取り組んできましたが、第3回総会のトピックは事前に生徒に知らせることなく、大会期間中に「緊急動議」として伝えるとしていました。実際には第3回総会の緊急動議のテーマを第1回総会後に生徒に連絡しましたが、その第3回総会の緊急動議としてのテーマは「ハイチの水災害に対する緊急援助」でした。緊急動議として調べる時間が少なかったにもかかわらず、生徒はそれまでに培ったノウハウを活かして立派なディベートを展開することができ、教師は感動を覚えました。

今回の第33回関西高校模擬国連大会という機会を通じて、参加した生徒の皆さんが単に英語の運用能力を向上させるだけではなく、コロナ禍を乗り越え、何かしら地球市民として大切なことに“気づく”学びの場であったと確信しますし、過去のすべての大会と同様に、大きな成功を収めることができました。

模擬国連は、普段の教室を飛び出し、シミュレーションを行うことで得たことを実践するよう生徒たちを促し、何事にも挑戦することの大切さを教えてくれます。英語で互いに交流するだけではなく、実際のグローバルな問題に対してのプレゼンテーションや交渉、解決策の作成などで互いに協力することの大切さを学ぶこともできます。関係教員や組織、スタッフの方々の努力の結果、参加者全員の人生に大きな影響を与える世界レベルの教育イベントとして、今後も継続していきたいと思います。

関西高校模擬国連大会事務局

大会の様子