大会詳細

第35回 関西高校模擬国連大会

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今年も無事に終了することができました。
みなさん、ありがとうございました。

第35回関西高校模擬国連大会は、2025年6月18日から20日にかけて開催され、10校から約200名の生徒が参加し、「世界的な難民危機」という議題について議論しました。国連加盟国を代表する生徒の皆さんは、ブロック会議、ポスター発表、そして3つの総会に参加し、京都外大西高等学校の生徒と教師が会議を主導しました。

開会式では、関西高校模擬国連大会実行委員会委員長・京都外大西高等学校校長 長者 善高 氏のご挨拶に続き、大阪で難民支援活動を行うNPO法人RAFIQの弘川 欽絵 氏(NPO法人 RAFIQ難民との共生ネットワーク副代表理事、弁護士)の基調講演が行われました。6月20日(金)の閉会式では、長者氏と、参加校を代表してジェームズ・ニコル先生(岡山学芸館高等学校)がスピーチを行ってくださいました。

大会初日、生徒の皆さんはブロック会議で協力し、最終決議案の草案に盛り込む約34条項を、15条項に絞り込みました。この作業には多くの交渉と妥協が必要となり、新たな友情を築く機会も生まれました。

2日目には、生徒の皆さんが各国大使として、各国の実情に関するポスターセッションを行い、難民問題に関連する課題と解決策の主張を行いました。どの国も、決議案に盛り込まれたアイデアをより詳細に、また説得力を持って、自分たちの言葉で説明しようと努力し、いずれのプレゼンテーションも印象的でした。さらに、代表団は、総会の3つの議題のうち最初の「緊急人道支援」について、2つの総会で議論しました。総会では、より形式的なルールにのっとり、問題点と解決策について議論しました。

6月20日(金)には、総会の議題のうち最後の2つの議題、「地域統合と再定住」と「帰還」について議論しました。これらの会議を通して、参加者である生徒の皆さんは多くの貴重なスキルを学びました。深刻な難民問題を学ぶだけでなく、批判的思考力、コミュニケーション能力を磨き、それぞれが自信を深めることができました。

今回の第35回関西高校模擬国連大会という機会を通じて、参加した生徒の皆さんが単に英語の運用能力を向上させるだけではなく、何かしら地球市民として大切なことに“気づく”学びの場であったと確信しますし、過去のすべての大会と同様に、大きな成功を収めることができました。

模擬国連は、普段の教室を飛び出し、シミュレーションを行うことで得たことを実践するよう生徒たちを促し、何事にも挑戦することの大切さを教えてくれます。英語で互いに交流するだけではなく、実際のグローバルな問題に対してのプレゼンテーションや交渉、解決策の作成などで互いに協力することの大切さを学ぶこともできます。参加校や関係組織、スタッフの方々の努力の結果、参加者全員の人生に大きな影響を与える世界レベルの教育イベントとして、今後も継続していきたいと思います。

各方面からのご支援につきましても、この場をお借りして感謝申し上げます。

関西高校模擬国連大会事務局

大会の様子