第22回 関西高校模擬国連大会
第22回 関西高校模擬国連大会は、京都外大西高校国際文化コースの生徒および教員がホスト役となり、2012年6月21日(木)~23日(土)の会期で、国立京都国際会館において開催されました。13校から過去最大の約330名の高校生らが参加し、国際連合総会として3つのコミッション(委員会)に分かれ、各コミッションで約50ヶ国の国連代表に扮し、『Protecting the Rights of Children(子どもの権利の保護)』について討議しました。
開会式には、ご来賓として、日本国際連合協会 京都本部 本部長 大谷 光真氏、大阪-神戸アメリカ総領事館 総領事 パトリック・リネハン氏、外務省 特命全権大使 関西担当 楠本 祐一氏にご出席いただき、公益財団法人国立京都国際会館 館長 木下 博夫氏、日本国際連合協会 京都本部 事務局長 和田 和子氏のご臨席の下、関西高校模擬国連大会実行委員会 委員長 北村 聡氏(京都外大西高等学校 校長)のご挨拶から始まりました。大谷様、リネハン様、楠本様には、国際社会の第一線で活躍されてこられたご経験から、それぞれ大変貴重なスピーチをいただきました。
開会式の後、参加者は地域ブロック会議に入りました。参加者はまず地域ブロック会議内で利害調整を行い、各地域ブロック会議で3分の2以上の可決を経て決議案を作成しました。その決議案をもとに総会で話し合って修正案を考え、結果として、各コミッションで3つずつの決議が可決される運びとなりました。最終日には、関西高校模擬国連大会実行委員会 副委員長 アンガス・マグレガー氏(京都外大西高等学校 国際文化コース・コーディネーター)より各校の生徒代表に参加証明書が渡されました。
元来、参加者である生徒の皆さんの英語運用能力は非常に高いものではありましたが、多くの参加者が、この大会を通じて英語力を向上させるとともに、普段の教室から外に出て英語を使うことに大きな自信を持つことができるようになったようです。こうした英語に対する興味が、地球的課題に対する関心と結びついて、すばらしい大会となりました。特に、多くの方々の支えによりまして国立京都国際会館という本格的な会議場で開催できましたことは、参加した高校生たちにとりまして、大変貴重な経験となったことは言うまでもありません。
今年度は、開催日に土曜日を含めたため、例年にも増して多くの方々にご来場いただきました。これもひとえに、関係者の皆様が、貴重な時間と労力を大会の成功のために費やして下さった成果であり、感謝にたえません。今後も、この「英語による模擬国連」という教育プログラムを通じ、参加する生徒の皆さんが単に英語の運用能力を向上させるだけではなく、何かしら地球市民として大切なことに“気づく”学習の場であり続けてほしいと、願って止みません。
多くのご支援、ご協力を賜り、誠にありがとうございました。