学校紹介

Litter Less - ASPnet ユネスコスクール・プロジェクト

毎年、世界では20億1,000万トン以上の廃棄物が発生しています。ゴミや廃棄物は、海を詰まらせ、街を埋め尽くし、地球の広大な地域を乱雑にし、結果として自然環境、野生生物、そして人々の健康と幸福に大きな損害を与えています。私たちは、ポイ捨てやゴミを撲滅する方法を学ばなければなりません。リサイクルだけでなく、再利用、修理、再目的化など、私たちが使い、所有しているものへのアプローチを考え直さなければなりません。

ASPnetユネスコスクールである京都外大西高校は、日本を代表し、国際的なユネスコスクールのパイロットプロジェクトに参加することになりました。このプロジェクトは、教師が生徒にゴミの問題について関心を持たせ、地域社会や世界に対して創造的にこの問題に対する認識を高める機会を提供するものです。Litter Lessキャンペーンは、マース・リグレー財団と環境教育財団の共同プロジェクトで、フランス・パリの平和と持続可能な開発のためのユネスコ・アソシエイテッド・スクールネットワーク(ASPnet)によって運営されており、年間を通じて公害、循環型経済、環境ジャーナリズムに関するeコースへの無料アクセスや、世界中の専門家や学校との共同学習や経験共有のためのオンラインイベントなど、さまざまな活動やリソースを通じて、先生や生徒をサポートします。

パイロットプロジェクトは2022年から3年連続で実施され、5~6カ国から集まった10~15名程度のASPnetメンバーで構成される予定です。今後、参加する国や学校は順次増えていく予定です。ゴミハックキャンペーンでの活動をもとに、このキャンペーンを通じて、生徒は自分たちの住む地域のゴミ問題を理解し、責任ある消費、再利用とリサイクル、ゴミの悪影響などに焦点を当てた啓発キャンペーンを行うことができるようになり、それによって長期的な行動の変化と、よりクリーンな環境を促進することができるようになるなど、環境問題、特にゴミや廃棄物に関連する問題について教育的な立場を取ることができるようになり、環境の代弁者になることができるようになります。また、記事、写真、ビデオを作成し、地域社会やその他の地域におけるごみ問題やその解決策について創造的に意識を高めることで、環境ジャーナリズムの経験を積むことができます。

最優秀作品は、国際的なYREコンテストに提出され、広く認知されることになります。

生徒が学ぶカテゴリー

ゴミの削減 生徒がゴミに対するリテラシーを強化し、学校のゴミ排出量を削減する。
集団行動 ゴミの防止と管理に関する生徒の知識と実践的スキルを高めることで、循環型経済を促進し、長期的な行動変容を促進する。
環境意識 生徒がオピニオンリーダーとして、また積極的な市民として、ごみ問題に対する解決策を見出し、ソーシャルメディアなどを通じて発信できるように教育する。
持続可能な行動 国際的に他の学校と協力し、良い事例を広め、行動を喚起し、良い影響を与えることに貢献する。

参加校・参加国(2022年現在)

ドミニカ共和国 ラス・アメリカス教育センター
マヌエル・アントニオ・パティン・マセオ修道院
サンホセオブレロ校
イタリア インスティテュート・コンプレンシーボ・ワン・シニスコラ
リセオ・ニコロ・マキアヴェッリ
日本 京都外大西高等学校
バーレーン王国 ガージー・アルゴサビ女子高等学校
バン・クルドゥーン国民学校
ナミビア共和国 コースタルハイスクール
ルンドゥ高等学校
大韓民国 中洞(チュンドン)学校

京都外大西高校でのLitter Lessキャンペーン

2022年10月より、京都外大西高校で「Litter Less Campaign」が始まります。京都外国語大学国際貢献学部グローバル・スタディーズ学科の学生2名が、国際文化コースの教員と共同して、まず1年生Aクラスを対象にごみと食品包装に関する問題についての英語の授業を企画し、指導します。

授業は、プラスチック製食品包装、プラスチック包装の使用、および生成される廃棄物に関する問題を生徒に紹介するように設計されています。 生徒はまた、京都外大西高校の学校コミュニティの消費習慣、プラスチック製食品包装の代替品について調べ、プラスチック製食品包装の使用について本校のコミュニティを教育することに焦点を当てた情報キャンペーンを設計します。

このプロジェクトは、今後3年間で国際文化コースのより多くのクラスに拡大していく予定です。